ワンルームマンション投資ってどうなの?
将来の不安を理由に、ワンルームマンションへの投資を始める会社員も増えているようです。
私は20代から不動産投資を始め、複数の物件を所有していますが、営業マンの勧めるがままに物件の購入はしてきませんでした。
今回は、身近なワンルームマンション投資を例に、不動産投資における数字の部分がどのようになっているのかを見ていきましょう。
ワンルームマンション投資とは
ワンルームマンション投資とは、分譲マンションの一室を購入して、賃貸物件として貸し出して運用する投資です。
初期費用10万円とかで始められて、管理の手間もありません。
年収500万円ほどのサラリーマンであれば、銀行でフルローンを組んで投資を始めることも可能です。
「たったの10万円で不動産投資家になれるなんてすごい!」
「不労所得欲しい!買えるなら買いたい!」
そんな風に思ったりしますか?
それでは、少し立ち止まって数字の部分も見てみましょう。
よくあるワンルームマンション投資
「こんな物件を紹介されたんですけど、見ていただけますか?」
このような相談を受けることもあります。
それでは、見てみましょう。
物件価格:3,000万円
頭金:10万円
借入金額:2,990万円
借入年数:30年
借入年率:1.65%
端数などは省いてますが、ほぼ実際の物件情報がこんな感じです。
続きを見ていきます。
家賃収入:100,000円
ローン返済額:112,500円
管理費修繕積立金:7,500円
管理手数料:4,000円
月々の収支:△24,000円
どうやら、この物件を購入することで、毎月2.4万円ほどの手出しがあるようです。
手出しはあるものの、節税にはなるし、将来的には資産になるとのことです。
毎月プラスになる物件はある
先ほどの物件ですが投資対象としていかがでしょうか?
投資という視点で見ると、毎月マイナスというのはどうしてもイマイチかなと思ってしまいます。
事実、探せば毎月プラスになるような物件もあります。
例えばこんな感じです。
物件価格:800万円
頭金:100万円
借入金額:700万円
借入年数:20年
借入年率:1.6%
家賃収入:70,000円
ローン返済額:37,000円
管理費修繕積立金:10,000円
管理手数料:3,000円
月々の収支:20,000円
こちらの物件では毎月2万円の収入となります。
先ほどの物件とは頭金に違いがあるので、その分を補正する形で仮にこちらも頭金を10万円としたとしても毎月1.6万円ほどプラスになります。
ちなみに、上記は私が過去に購入した物件に近い数字です。
数年持って高く売れるタイミングがあったので、売却して別の物件を購入しました。
まとめ
今回は不動産投資のイメージをしていただきたく、よくあるワンルームマンション投資を例に、実際の数字に近いものを挙げてみました。
不動産投資では、ローン返済額や毎月かかる費用(他にも毎年かかる固定資産税)があり、家賃収入からそれらの費用を差し引いたものが収益となります。
たしかにどのような物件を買っても家賃収入は得られるかもしれませんが、不動産投資でしっかりと利益を出していくには物件選びが大切になってきます。
本日の内容はここまです。
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※一旦公開しましたが後日整えます