いつから年金もらえる?公的年金の受給時期とその影響

あなたは65歳からの年金受給を前提にしていませんか?

公的年金の受給開始年齢には選択の余地があり、あなたのライフスタイルや将来のプランに合わせて最適な選択をすることが大切です。

この記事では、公的年金の受給開始時期やその選択のメリット・デメリットについてまとめます。

公的年金の基本情報

公的年金には、主に国民年金(老齢基礎年金)と厚生年金(老齢厚生年金)の2種類があります。

男女によって受給開始年齢に差があり、男性は昭和36年4月2日以降、女性は昭和41年4月2日以降生まれの方は、原則65歳から受給が開始されます。

退職後の収入ギャップ

中には60歳での退職を考えている方もいることでしょう。

しかし、この場合、65歳までの間、収入が途絶えることになります。

月々の生活費が25万円と考えると、5年間で1500万円の生活資金が必要となります。
この期間をどのように乗り越えるかは、一つの大きな課題となります。

年金の受給開始年齢の選択

年金の受給開始年齢は、繰り上げや繰り下げによって、60歳から75歳まで選ぶことも可能です。

繰上げ受給

受け取りを1ヵ月早めるごとに、受給額が0.5%減ります。
仮に、受給開始年齢を60歳に繰り上げると、30%(0.5%x60か月)の減額となります。

長生きのリスクを考慮すると、繰り上げでの受給は年金額が減額されるため、注意が必要です。

繰下げ受給

受け取りを1ヵ月遅らせるごとに、受給額が0.7%増えます。
仮に、受給開始年齢を70歳に繰り下げたると、42%(0.7%×60か月)の増額です。

繰り下げでの受給は、長生きした場合に大きなメリットとなります。
しかし、それまでの生活資金のバランスを考えることが大切です。

繰上げ・繰り下げ受給の具体的な違い

年金の受給を繰り上げたり、繰り下げたりする選択は、あなたの将来の収入に大きな影響をもたらすポイントの一つです。
それぞれの選択が具体的にどのような影響を持つのか、簡単なシミュレーションをしてみましょう。

60歳に繰上げ受給した場合

繰り上げて受給することで、年金の受給が早まる反面、受け取る金額は削減されます。
例えば、月に15万円受け取る予定だった金額が、繰り上げの影響で10.5万円に減少し、この額を今後受け取り続けることになります。

70歳に繰下げ受給した場合

繰り下げて受給することで、受け取る金額が増加します。
上記の例で言うと、15万円の金額が、繰り下げの恩恵により21.3万円に増額され、この額を今後受け取り続けることになります。

このように、繰り上げと繰り下げそれぞれの選択は、受給時期と金額に直接的な影響をもたらします。
そのため、退職後の生活設計や、将来的な資金計画と合わせて、慎重に選択を行う必要があります。

公的年金まとめ

公的年金の受給開始時期は、一般的な情報だけでなく、あなた自身の生活状況や将来のビジョンに応じて検討することが重要です。

受給開始年齢をどのように選ぶか、その選択が将来にどのような影響をもたらすか、しっかりと理解した上で、最適な選択を行いましょう。

あなたは、どの選択を考えていますか?