投資初心者でも簡単に始められ、効果的な手法があります。
すぐに利益を得たい人には向いていないかもしれませんが、長期的な資産形成を考えている人にとっては、必ずや力になってくれるでしょう。
相場の上げ下げを気にする必要もなく、着実に資産形成が可能です。
ドルコスト平均法とは
多少もったいぶってしまいましたが、その手法とは「ドルコスト平均法」のことです。
ドルコスト平均法は、株式や投資信託などの金融商品を、一定額ずつ定期的に購入していく投資手法です。
価格が変動する金融商品を、一定額ずつ購入することで、価格が高いときには少ない数量を、価格が低いときには多くの数量を取得することができます。
これにより、平均購入単価を安定させることができます。
ドルコスト平均法は、投資初心者でも簡単に始めることができます。
また、長期的な投資で効果を発揮する手法です。
ドルコスト平均法のシミュレーション
ドルコスト平均法の効果をシミュレーションしてみましょう。
あるファンドの基準価額が図のように推移したとします。
このファンドに毎月3万円ずつ投資した場合、基準価額が高い時には買付口数が少なく、基準価額が低い時には買付口数が多くなります。
その結果、今回の場合ですと、投資総額15万円で30口分購入でき、評価額は18万円になります。
開始時点よりも基準価額が下がっているものの利益を出すことができます。
一括で投資をした場合には、評価額は9万円となり、利益を出すことはできません。
このようなケースではドルコスト平均法だからこそ利益を出すことができます。
ドルコスト平均法のメリット・デメリット
ドルコスト平均法のメリットとデメリットを挙げておきます。
メリット
- 平均購入単価を安定させることができる
- 価格変動リスクを軽減できる
- 長期的な投資に適している
デメリット
- 右肩上がりの状況では収益性が低い(一括投資の方が利益が出る)
- 手数料の負担が大きくなる可能性がある
- 短期での投資にはあまり向いていない
ドルコスト平均法の注意点
また、ドルコスト平均法を実践する際には、次の点に注意してください。
- 投資する金融商品を慎重に選ぶ
- 無理のない金額で投資する
- 価格下落局面でも投資を続ける
ドルコスト平均法まとめ
ドルコスト平均法は、投資初心者でも簡単に始めることができる、長期的な投資に適した手法です。
上記のポイントを押さえておけば、ドルコスト平均法で効率的に資産形成をすることができます。
本日の内容はここまです。
ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士)が毎日お金に関する情報を発信します。
ぜひフォローいただければ幸いです。