複利運用の効果、2000万円達成への道

「複利」という言葉は、投資や資産運用の世界でよく耳にするものです。

その効果は、かの天才物理学者アインシュタインが「人類最大の発明」と評したとも言われている驚異的なものです。

今回は、複利運用の力を活用し、2000万円の資産を築く方法について解説します。

複利運用とは

複利とは、ある期間に得られた利益が次の期間の元本として追加され、その新しい元本に対して利益が発生するという効果のことを指します。

繰り返し投資を行うことで、初期の投資額だけでなく、その後の利益も成長していくのです。

簡単に言うと、再投資によって資産を雪だるま式に増やすことができるということです。

運用初期の段階ではゆっくりとしか資産が増えないものの、長期間積立を続けることでその成果が顕著に表れるようになります。

21年間の積立での具体例

具体的な数字をもとに、複利運用の効果を見てみましょう。

積立元本の総額…毎月4万円を21年間積み立てると、その総額は1008万円になります。
複利運用の効果…この毎月4万円を年利6%で運用すると、21年後の総額は約2,011万円に成長します。

(複利の計算は若干複雑なのですが、金融庁のHPにある資産運用シミュレーションで簡単に計算してくれます。「金融庁 資産運用シミュレーション」などで検索してみてください)

このように、単に毎月お金を積み立てるだけでなく、複利を活用した運用を行うことで、資産総額がほぼ倍増することが分かります。

投資期間を21年とした理由は、積立投資の「126の法則」でも簡単に求められるからです。

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老後2000万円問題の解決

近年、老後に必要な資金として「2000万円」という数字が話題となっています。

上記の複利運用の例からも分かるように、適切な資産運用を行うことで、この2000万円問題もも解決への道筋が見えてきます。

毎月4万円といえば、来年から始まる新NISAの限度額にも十分収まります。

▼新NISAについて詳しく知りたい方はこちらの関連記事も参照ください

ちなみに、時間を味方につけられる若い方ですと、毎月2万円の30年間の積立で約2009万円と、積立額半額にして同様の効果が得られます。

後半の運用収益の伸びがより大きいこともお分かりいただけると思います。

複利運用の効果まとめ

複利運用の力を理解し、それを活用することで、長期間の資産形成を効率的に進めることが可能となります。

投資にはリスクも伴いますが、知識を身につけ、計画的に行うことで、より豊かな生活に繋げることができるでしょう。

複利の力を最大限に活用しましょう。