資産運用と資産形成、あなたが今すべきは…
どちらの言葉もお金に関することですが、その目的は異なります。
「そんなの一緒だろ」とか「金持ちにしか関係ないだろ」と思いますか?
実際にそう考えている人も多くいらっしゃいました。
ですが、一般の生活者にとっても関係のある話ですし、2つの違いは知っておいた方が良いでしょう。
資産運用と資産形成
まずは、資産運用と資産形成の違いからです。
資産運用とは、既にあるお金を運用することです。
株を買ったり、不動産を買ったりして、効率的に運用して利益を出していくことです。
資産形成とは、将来のためにお金を作ることです。
仕事をして貯金をしたり、積立投資をしたりして、資産を一から築いていくことです。
このように2つの言葉には違いがあり、金持ちであろうがなかろうが関係するものです。
資産形成から資産運用
資産運用と資産形成の違いはわかりました。
もしあなたが今、資産がないのであれば、やるべきことは「資産形成」です。
その中でもまずやるべきことは、収入の一部を貯金して、万が一の際に備えておく分として、生活費の半年分~1年分程度のお金を貯めることです。
この段階では資産運用をしようとは考えなくてもよいです。
何故なら元になる資金がない状態では、資産運用の効果がほとんど期待できないからです。
資産がなければ資産運用の効果が薄い
例えば、元手が10万円あったとして、年間10%で上手く運用できたとしましょう。
それで増える分といったら、たったの1万円です。
1年かけて1万円しか増やすことができないのです。
その程度の額でしたら、1日とか2日アルバイトでもすれば稼げます。
効率が悪すぎるので、この段階では、運用で増やそうと思うよりも収入を増やすことを考えた方がよいでしょう。
本業の収入を増やすか、副業で収入を増やすかなどです。
資産がない段階からでも有効な資産運用
ですが、資産形成の初期の段階からでもできる資産運用もあります。
それは、つみたてNISAやiDeCoなどです。
これら積立投資であれば、毎月コツコツ積み立てながら運用ができるので、おすすめできます。
と言いますか、資産運用として考えるなら、何も資金がない状態からできることはこれくらいしかないと思います。
もちろん、経験を積むという意味では、この段階からでも株をやってみたりするのもよいでしょう。
とはいえ、株は分類としてはハイリスクにあたるので、簡単ではないです。
資産ができたら資産運用
資産形成の過程を経て、資金ができたら「資産運用」ができます。
不動産投資であれば、銀行からの借入によって大きなお金を動かすこともできるので、それほど大きなお金も必要ありません。
資金効率も良く、ミドルリスクでもあるのでおすすめです。
本人の属性にもよりますが、物件価格の2割程度の資金があれば、比較的良い条件で始められるのではないでしょうか。
個人的には、積立投資と不動産投資が手堅く資産の基盤を固められる良い手段だと考えています。
他にも資産運用の対象となる商品は多々あります。
ある程度の資金があれば、様々な資産を組み合わせてリスクを分散させた運用も可能となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
資産運用と資産形成にはそれぞれの意味があり、段階によってどちらをメインに取り組むかも異なります。
資産形成で資産を作り、資産運用で資産を増やしていきましょう。
本日の内容はここまです。
皆さんは何で資産を作り、何で資産を増やしたいですか?